pic

picは、好きなもの、好きな場所、好きな人に逢いに行く、旅するレシピブックです。

 

便利なことは贅沢でしょうか? 逆に不便なことこそ価値があるのでしょうか? 暮らし方の価値は人それぞれですが、食事を作ること、食べることに関しては紀元前から現代まで、なかなかその答えは出ていないようです。作る人と食べる人の間の隔たりがそうさせているのかもしれません。楽しむことを忘れ、作ることに義務感を感じているのかもしれません。単純に「時間の問題」に対する問いを、人類が本能的に避けてきた結果かもしれません。自由でいることは私たちにとってそんなに困難なことなのでしょうか? 作ること、食べること、その時間はもっと自由であってもいい。食卓を特定の空間として捉えず、場所や関係性を開放してみたいと私たちは考えました。屋内でも野外でもどこでもキッチンとなりダイニングとなりリビングとなる。picの旅はこうしてはじまりました。